広島の盆灯籠

広島のお盆独特の風習として盆灯籠があります。

他の地方では見られないこの風習。

どのようにして始まったのでしょうか?

今回は盆灯篭の起源について
まずその背景を辿ってみたいと思います。

 

盆灯籠を飾る風習は広島県でも
西部の広島市周辺に限られます。

東部では見られません。

この地域は安芸門徒と呼ばれる
浄土真宗本願寺派の信者が大半を占める地域なんです。

その歴史は古く鎌倉時代に始まります。

当時の新興宗教だった浄土宗
その流れを汲む浄土真宗は時の権力者に睨まれ
主要メンバーだった人たちが今の広島県に
流罪になって流されたり逃れてきたそうです。

彼らは当時の領主たちとうまく協力関係を結びました。

そして次第に勢力を伸ばしていきました。

織田信長を苦しめた一向一揆は
同じ浄土真宗門徒との戦いでしたが

広島を治めていた毛利家とは
うまく協力関係にありました。

やがて戦国時代が終わり
領主が毛利家から福島家浅野家と変わっても
いい関係を保ち続け領主からの保護を受け
地域に密着した仏教となりました、

江戸時代には学識の高い僧を輩出し
広島県の教育文化に多大な影響を与えました。

現在でも県内の私立の幼稚園、高等学校の多くは
浄土真宗本願寺派の流れを汲むものが多くあります

なので広島では幼児の時から知らず知らずのうちに
日々の生活の中で浄土真宗の影響を受けています

このような文化的背景を持つ広島で
どのようにして盆灯籠を供える風習が
生まれたのでしょうか?

次回はそのことについてお伝えします。

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