実物(みもの)で秋を楽しみましょう

もうすぐハロウィン。

アメリカの子供たちのお祭りが
日本でもすっかり定着し
かつては見向きもされなかった飼料用のカボチャが
ハロウィン装飾用に欠かせない
「実物(みもの)」として流通するようになりました。

この時期
他にも色々面白い実物があります。

深まりゆく秋
あなたのお部屋に実物飾って風流を楽しみませんか?

ハロウィンに欠かせないアイテムが
オバケの顔をしたランタン。

カボチャをくり抜いて作ります。

このカボチャ
元々は家畜の餌として栽培されていたもので
硬い繊維が多くて
人間はとても食べられたものではありません。

でも、面白い模様や形
とてつもなく大きくなるものができたりするので
ハロウィンの大事なアイテムとして
流通するようになりました。

昔から生け花では
植物の実を「実物(みもの)」と呼んで
季節を現す花材として
特に秋にはその土地土地の
野山に生育する実物を使ってきました。

様々な地形
気候の多様性に恵まれた日本列島
流通が発達した現在では
全国の産地から特徴ある実物が出荷されてきます。

赤い色が鮮やかな
ウメモドキやサンキライ

       ウメモドキの実

実の色が変化し割れて別の姿になる
マユミやツルウメモドキ

         マユミの実

個性的な姿の
ワタ(綿)の実

             ワタの実

このほかにも多くの実物があります。

でも実物が手に入るのは秋だけなんです。

花の栽培技術が進んだ現在では
例えばキクやバラカーネーションなどのように
年間を通じて飾ることができる花が多くなりました。

でも実物は秋以外に手に入れようとすると
品種改良と栽培に莫大な労力がかかるので
実用化されていません。

それに、いつでも手に入るようになれば
季節感も失われますよね。

昔から季節感を大切にする日本人。

野山の草木の実に秋を季節を感じ
その時々の想いを託した歌を詠んだり
着物や工芸品のデザインに取り入れたりして
季節の移ろいを楽しんできました。

深まりゆく秋
四季の変化に富む日本に暮らす喜びを感じ
この時期にしか手に入らない実物を
お部屋に飾ってみませんか?

あなたのお部屋が
雅な空間になるでしょう。

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