先日お花の開花時期を決める重要な要素として
光の話をしました。
植物は夜の長さを測って季節を感じています。
あなたのお家で育てているお花たち
光の影響についてちゃんと考えていますか?
最悪の場合
葉や茎がいくら立派に育っても花が咲かない
ということにもなりかねません。
秋を彩るキクの花。
代表的な短日植物です。
自然の状態では9月から10月にかけて開花します。
これは夏至を過ぎ
夜の長さが一定以上に長くなったことを
菊が感知することによって起こります。
では夏至の頃から
日没後に照明をつけるとどうなるでしょうか?
キクの開花時期はどんどん遅れてきます。
そして年末の一番の需要期に出荷できるようにしたのが
電照菊です。
現在では植物ごとに植え付けから開花までに必要な
温度
湿度
光の量
夜の長さ
などの膨大なデータが得られています。
これを活用し人工的に照明を当てたり
暗幕で遮光したりして開花する時期を
コントロールできるようになりました。
なので、秋と真反対の春でも菊の花を
咲かせられるようになりました。
でも秋に咲かせようとして
キクなどの短日植物を育てているあなた。
夜間の暗さについて考慮していますか?
夜遅くまで室内の照明や街灯の光が当たっていませんか?
せっかく丹精込めて肥料や水やりして
葉や茎が立派に育っても
最悪の場合花が咲かない可能性があります。
ぜひ確認してください!
次回はあなたにもできる
光のコントロールの積極的な応用について
お伝えします。