400年以上の伝統がある「とうかさん」
どんないわれがあるのでしょうか・
戦国時代が終わり太平の世がはじまった17世紀初め
広島に入られた浅野長晟公は
当時の広島城下の南端に
日蓮宗福昌山慈善院圓隆寺を建立し
防衛の一拠点としての役割と
城下の庶民の安寧と繁栄を願われたそうです。
「とうかさん」とは法華経の守り神である
「稲荷大明神」のお祭りで
「稲荷」を「いなり」と唱えず
音読みで「とうか」と呼んだのが語源だそうです。
「稲荷大明神」は1619年に圓隆寺が建立されると
同時に勧進されました。
お祭りは翌年の1620年にはじまったそうですから
今年で402回目となります。
武家が戦の勝利祈願のために旧暦の端午の節句に
「菖蒲」を「勝負」にかけ
魔除けや無病息災を祈願するお祭りとして始まりました。
今でも端午の節句に軒下に魔除けのために菖蒲を上げ
無病息災を祈願してお風呂に入る
菖蒲湯の風習が残っていますね。
「とうかさん」の日程は時代の流れに応じて
今の6月第1金曜土曜日曜に変更されました。
しかし お祭りの装飾に飾る花は
必ずテーマの花としてハナショウブを使います。
今回もお祭りの前日6月2日(木曜日)に
ハナショウブを使った装飾を作らせていただきます。
お祭りに参詣いただいた時
今日お伝えしたことを思い出していただければ
より味わい深い参詣となるでしょう。