霜降

今日10月23日は24節気の霜降。

朝晩の冷え込みが増し
霜が降り始めるころと言う意味です。

もう冬が目の前に迫っています。

冬と言えば
「寒い」
「暗い」
と言うあまり良くないイメージですが
実は美しい花が咲くためには
とても重要な時間なんです。

先週までは最高気温が30℃近くあり
まるで真夏のような日々でした。

服装も半袖でOK。

ついに地球温暖化で
広島も熱帯になってしまったかと
錯覚しそうでした。

軽装でこのまま過ごすことが
できるようになれば
冬の寒さに震えるようなこともなく
楽でいいなと
ふと思いましたが
もし寒い日が来なかったら大変なことになります。

農作物の栽培は大打撃を受けることになります。

例えば日本の春を彩る桜。
春の一時期に一斉に開花し
お花見で私たちを楽しませてくれますが
こんな風景も見られなくなります。

桜の花の準備は前年の夏から始まっています。
その過程は以下のようになります。

葉の生長・・・初夏
 ↓
花芽の形成・・・初夏
 ↓
花芽の休眠・・・夏〜秋
    葉の生長が止まると
    花芽の形成が止まる
 ↓
花芽の休眠打破・・・花芽が休眠から目覚め
          蕾になる準備を始める
 ↓
花芽の生成・・・早春 蕾が膨らむ
 ↓
開花

ソメイヨシノでは休眠打破の条件は
8℃以下
5〜6週間の期間が必要

休眠打破のがうまくできないと
桜は満開になりません。

近年南九州で桜の開花が遅れたり
満開にならなかったりすることがあります。

どうやら地球温暖化で
冬が低温にならず
休眠打破が不十分なことが
影響及ぼしているようです。

チューリップなど球根で育つ多くの花たち
麦などの穀物
そら豆などの豆類も
同様の生育パターンなので
翌年の収穫には冬の寒さが欠かせません。

ここ数日
やっと暦通りに冷え込む朝となりました。

春先の花たちは植え付けの時期です。

寒さに弱い観葉植物たちの
冬越しを進めましょう。

季節の動きをしっかりとらえて
あなたのお家の
花と緑たちお手入れしましょう。

冬の寒さは暗く寒い
悪いイメージばかりではありません。

来年の美しい花を咲かせるためには
欠かせない要素だからです。

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