今日は夏至(げし)。
1年中で一番昼の長い日ですね。
今年もはや半年が過ぎました。
明日からは少しずつ昼の長さが短くなります。
実はこのことが秋咲きの花を楽しむために
とても重要な要素なんです。
キクやコスモス、アサガオなど
夏以降に花を咲かせる植物には
1日のうちの夜の長さが長くなることが
引き金になって花を咲かせる性質があります。
こういう性質を持つ植物を短日植物と言います。
反対に日が長くなると花が咲くものを
長日植物と言います。
春に花が咲くカーネーションやアヤメなどです。
短日植物は昼の長さが短くなるというよりも
暗い夜の長さが一定以上の時間になることが重要です。
なので都会で夜中に街灯が明々と点いている場所では
花芽がつかないこともあります。
また、夜の間に明かりをつけたりすることによっても
影響されるようです。
夜はずっと暗い状態を保つことが必要です。
もしキクやアサガオなどを育てておられる方
置き場所の夜の明るさに注意してください。
いつまでも明かりのついているお部屋の近くや
街燈の近くだと
茎や葉がしっかり育っているのに
花が咲かないということになりかねません。
この性質を利用して
キクの開花時期を本来の秋から
1年中で一番需要の多い年末にずらせて
出荷できるように栽培する技術が
電照菊です。
植物の性質をうまく利用して
お花を楽しみましょう。