クリスマスを彩るポインセチア。
赤と緑の鮮やかな色合いで
年末に欠かせない鉢物です。
ですがその性質や育て方に
ずいぶん誤解があるようです。
その結果
「クリスマス越せずにだめにしてしまった。」
そんなことのないように
今日はポインセチアに対する思い込みを改め
長く楽しく楽しむためのポイントをお伝えします。
思い込み①
「クリスマスの頃に出回るので寒さに強い」
実は寒さにあまり強くありません。
夜の温度が10℃以下の場所では枯れてしまいます。
なのでクリスマスツリーと一緒に屋外に飾ると
枯れてしまいます。
日当たりの良い室内に置き
夜は窓辺など温度が下がる場所に
置かないようにしましょう。
思い込み②
「寒くなるほど赤い色がつく」
ポインセチアはモミジやカエデのように
秋が深まり気温が下がり
紅葉しているわけではありません。
赤色が付いている部分は花ではなく
苞(ほう)と言う部分です。
花は中心部の黄色い部分です。
自然の状態では日が短くなる10月下旬ごろから
花芽ができ始め(短日植物)
これに伴い苞が色づき始め
2月ごろが最もきれいに色づきます。
でもこれではクリスマスに売れないので
商業的には夏の間に日長を短くし
クリスマス前に鮮やかな色になるように
栽培しているんです。
春以降に新しく出る目は緑色になります。
秋になり日が短くなると
花芽分化が始まりと色づき始めますが
その際夜の照明がある室内では
きれいに色付かない場合があります。
夜間は14時間位真っ黒になるように
箱をぶせるなどの対策をとりましょう。
思い込み③
「ポインセチアは1年草」
いいえ実は木なんです。
メキシコ原産のポインセチア。
暖かい沖縄では数メートルにも育つそうです。
上手に管理すれば木として
長く楽しむことができます。
クリスマスを彩るポインセチア。
思い込みを改めて正しく管理すれば
実は長く楽しめる観葉植物なんです。