明日から12月。
この時期恒例の行事となっている
ニューヨークの巨大クリスマスツリーの点灯式。
実はSDGsについて色々と参考になると思います。
今日はこの巨大クリスマスツリーと
SDGsについて考えてみます。
ニューヨークマンハッタンにある
ロックフェラーセンターに
毎年冬に飾られる大きなクリスマスツリー。
毎年感謝祭の翌週の水曜日
今年は12月1日点灯式が開催されます。
日本でもニュースなどで報道され
お馴染みですね。
このツリーが初めて登場したのは1933年だそうです。
1930年世界恐慌によって
冷え込んだ経済を立て直すため
石油王ジョン・ロックフェラーが巨費を投じて
ロックフェラーセンターの建設を始めました。
そのおかげで約70,000人の労働者が職を得たそうです。
建設に携わった労働者たちが
感謝の気持ちを表すために
ポケットマネーを出し合って
巨大なツリーを飾ったのが始まりだそうです。
石油王ジョン・ロックフェラーは
1870年にスタンダードオイル社を創業し
ピーク時にはアメリカの石油の90%を
コントロールするほど市場を独占し
巨万の富を築きました。
しかし彼は若く貧しい創業時代から
常に収入の10%を慈善事業に寄付し続け
後のロックフェラー財団に引き継がれています。
この財団による資金援助は
大学での医学研究
戦時救護活動
学校設立など
多方面にわたっており大きな成果を上げています。
毎年このロックフェラーセンターに飾る
クリスマスツリーにはアメリカやカナダ等の
多くの篤志家によってふさわしい木が寄贈されます。
その中から選ばれた1本が
クリスマスツリーとして飾られます。
翌年1月6日まで飾られた後は
建築用木材など様々な用途にリサイクルされます。
使われる電飾についても
より環境にやさしいLEDなどを採用するなど
配慮されています。
ジョン・ロックフェラーの生涯については
強欲な実業家と慈善事業家という
相反する評価があるようです。
でも彼が起こした財団の資金の使い方
行っている活動については
今提唱されているSDGsを
先取りしているのではないでしょうか。
明日のクリスマスツリー点灯式
このような目で見てみませんか?