「ひまわり」という題名の映画をご存知ですか?
今から50年ほど前に公開された作品です。
ヒットした作品で何度かリバイバル上映され
テレビでも放映されました。
題名が夏の花ひまわりなので
何か楽しそう印象を受けますが
第2次大戦によって
突然理不尽に引き裂かれ数奇な運命をたどる
1組の夫婦を描いた作品でした。
過去の物語りなのですが
今起きていることと重なる部分があり
色々と考えさせられる作品です。
映画の冒頭
地平線の彼方まで広がる
一面のひまわり畑が映し出されます。
哀愁を帯びたメロディーと共に
とても印象深いシーンです。
これが撮影されたのが
今紛争中のウクライナなのです。
「ひまわりの下には
たくさんの兵士や農民が埋まっている。」
作品の中で地元の人が
このように語りかける場面があります。
この映画は庶民がある日突然戦争に巻き込まれ、
その後の運命を翻弄されてしまう悲しみを
無数のひまわりの花をモチーフに描いていました。
ウクライナの国花はひまわり。
今侵略者に抗議する人たちは
ひまわりの花を手に活動しています。
ひまわりの花は世界中で
ロシアの侵略に対する抗議のシンボルになっています。
花の力が人々の気持ちを結びつけています。
私たちも今の状況を
遠い外国の話として捉えるのでなく
突然悲劇が降りかかる事態が
いつ起こるかもしれないという危機感を
持ちたいと思います。
映画「ひまわり」は3月25日(金)より
広島でも八丁座で上映されるそうです。